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Photo by Glen Erler

バリー・ケイマンについて

バリー・ケイマンのアートは、ストリートカルチャーや個人の経験を反映し、彼の代表作であるポートレートシリーズ「IS IS IT」などでその独自のスタイルが評価されています。また彼は、ファッション界でも広く認識され、ヴィヴィアン・ウエストウッドやジャン=ポール・ゴルチエなどのデザイナーのショーに参加したり、1986年には、コム・デ・ギャルソンのショーではアーティストのジャン=ミシェル・バスキアとも共演しています。

バリー・ケイマンの活動は、アートとファッションの交差点で新しい表現の可能性を広げ、今日でもその影響が感じられています。

バリー・ケイマンについて

Photo by Glen Erler

バリー・ケイマンの芸術の原点

バッファローの美学である文化的多様性、アイデンティティの探求、反体制的な表現は、後の彼の作品の中核となります。幼少期からの製図への愛着と、ファッション界での経験が融合し、独自の芸術表現を生み出しました。

特に、彼の作品の特徴である「つながり」のテーマや、身体性への関心、権力構造への批判的まなざしは、バッファロー時代の経験に端を発します。また、ビルマ系イギリス人としての背景は、イギリスらしさや植民地主義を問い直す視点をもたらしました。

こうした原点は、頭蓋骨や背骨をモチーフにした抽象画、肖像画における権力の探求、絆創膏をキャンバスとして用いた作品などに発展していきました。

芸術の原点について

Photo by Glen Erler

なぜ、80年代の英国ユース・カルチャーのカルチャーの象徴となったのか?

それはバリーケイマンが体現した「バッファロー」スタイルの革新性にあった。

混血の背景を持つ彼は、ネイティブアメリカンのヘッドドレス、サヴィル・ロウのスーツ、フライトジャケットなど、異なる文化要素を大胆に組み合わせた美学を生み出し、その多様性と社会規範に挑戦する姿勢は、当時の若者の共感を得た。

また、人種差別が強かった時代に、黒人や混血のモデルを起用したファッション写真は、従来の美の基準に対する挑戦となった。穏やかな人柄でありながら反抗的なスタイルを貫いた彼の存在は、英国のサブカルチャーに影響を与え続けた。

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アートセレクション(作品一覧)

all rights reserved, DACS 2024
Maybe almost Acrylic, graphite, chalk and collage on paper
2015
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all rights reserved, DACS 2024
OR Acrylic and newsprint paper on canvas 127.7 x 102 cm
From the Is Is It series (2006-2011)
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all rights reserved, DACS 2024
Ought No Ought Acrylic, graphite, chalk and collage on paper
2015
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all rights reserved, DACS 2024
KILLER (Portrait of Takeo Kikuchi)Signed and dated ‘BK 14’, lower right Acrylic,
newsprint paper and graphite on canvas 101.8 x 76.5 cm
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Credit of artworks in this image : all rights reserved, DACS 2024